【本当の幸せとは?】藤井風『満ちていく』とインド哲学

心を整える

藤井風さんの歌詞にはインド哲学の「本当の幸せ」になるためのヒントが語られています。今回は昨年の紅白歌合戦でニューヨーク中継の歌われた『満ちていく』を見てみたいと思います。

この歌は、佐藤健・長澤まさみ・森七菜共演の映画『四月になれば彼女は』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。この映画は「過去と現在」への向き合い方を考えさせてくれる映画ですが、それが歌詞にも表現されています。

走り出した午後も
重ね合う日々も
避けがたく全て終わりが来る

あの日のきらめきも
淡いときめきも
あれもこれもどこか置いてくる

それで良かったと
これで良かったと
健やかに笑い合える日まで

明けてゆく空も暮れてゆく空も
僕らは超えてゆく
変わりゆくものは仕方がないねと
手を放す、軽くなる、満ちてゆく

この前半部分は、藤井風さんがいつもテーマとしている「諸行無常」、つまり、「物事は永遠に同じ状態では存在しない→変化して失った物事への執着を手放す」ことを語っています。ここでは、時間の経過によっても執着を手放すことができる、つまり、過去のつらい出来事も思い出となって、今では何か満たされたものを感じています。この歌詞については、皆さんも経験として理解できるでのはないでしょうか。

手にした瞬間に
無くなる喜び
そんなものばかり追いかけては

無駄にしてた“愛”という言葉
今なら本当の意味が分かるのかな

愛される為に
愛すのは悲劇
カラカラな心にお恵みを

晴れてゆく空も荒れてゆく空も
僕らは愛でてゆく
何もないけれど全て差し出すよ
手を放す、軽くなる、満ちてゆく

この歌詞は、インド哲学を色濃く映しています。私たちは「自我」によって、お金、出世、名誉、容姿、賞賛、愛情などを求めていますが、これらが永遠に続くことはありません。自分に与えられる愛情も永遠には続くことはないのです。インド哲学では、この物質世界の「自我」を手放して、本当の自分である「真我」を見つけようとします。「真我」に出会うことで「本当の幸せ」が手に入るのです。

開け放つ胸の光
闇を照らし道を示す
やがて生死を超えて繋がる
共に手を放す、軽くなる、満ちてゆく

晴れてゆく空も荒れてゆく空も
僕らは愛でてゆく
何もないけれど全て差し出すよ
手を放す、軽くなる、満ちてゆく

この最後の部分は、映画のテーマが強く反映されていると思います。主人公は、昔の彼女からの手紙によって、今の恋人との関係を見直すことがでたのです。(ネタばれになってしまいますが)昔の彼女の死によって、今の恋人と改めて向き合うことの大切さに気付くことができたのです。

「自我」を手放すことによって、心(気持ち)は軽くなり、満たされていくのです。インド哲学についてもう少し詳しく知りたい方は「ヨガの目的とは?「本当の自分」に出会うとは?」をご覧ください。

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