日本人は世界の中でも最も学ばない国民のようです。これは日本人は大学に入ったら勉強しなくなるという昔からある話題ではありません。日本人は大学を出て、会社に入ってからも世界の国々に比べて学ばないという話です。
パーソル総合研究所が日本を含めたアジア太平洋地域(APAC)14の国・地域の主要都市の人々の仕事に対する意識や働くことを通じた成長意識などについてインターネット調査を実施しました。以下がその結果の抜粋です。
| 国名 | 通信教育 eラーニング | 特に何も 行っていない |
| 日本 | 7.7 | 46.3 |
| 中国 | 32.7 | 6.3 |
| 韓国 | 22.7 | 12.3 |
| 台湾 | 25.7 | 13.0 |
| 香港 | 14.4 | 18.3 |
| タイ | 31.2 | 5.7 |
| フィリピン | 29.7 | 6.4 |
| インドネシア | 23.2 | 2.3 |
| マレーシア | 29.6 | 7.4 |
| シンガポール | 17.7 | 18.3 |
| ベトナム | 26.9 | 2.0 |
| インド | 29.0 | 4.9 |
| オーストラリア | 16.3 | 21.5 |
| ニュージーランド | 16.4 | 22.1 |
日本人は勤勉でまじめに働くというイメージがありますが、会社に入ってからのスキルアップへの意識が低いことがよくわかります。
皆さんの中には企業に入ってからの「社内研修は結構やっている」と考える方もいると思いますが、社内研修は基本的にその企業内で求められる業務知見を習得していくものがほとんどで、残念ながら本当の意味でのスキルアップには繋がっていません。市場で求められるスキルアップは自己研鑽に頼っているのが現状ではないでしょうか。
10年以上前ように世の中の変化が小さいうちは、企業内の業務研修だけで企業も世界でも十分戦えたのかもしれませんが、デジタル化によって変化のスピードが速い現在の市場環境においては、社員がスキルアップしないことは、そのまま会社の成長や競争力に大きな影響を与えてきたことは間違いないでしょうし、この人的能力の劣化によって日本の世界の中での地位が低下してしまったとも言えるでしょう。
世界の中で日本人の給料が上がらない理由は、政治や企業のせいでもはなく、わたしたちが企業に入ってからスキルアップしていないためではないかとさえ感じてしまいます。若者もシニアもこのままでいいはずはありません。もう一度日本人一人ひとりが自ら学び直して新しいスキルを身につけなければ、生き残ることは難しいのです。
日本政府も日本経済の活性化のための「人への投資」の一環としてリスキリングの支援に、今後5年間でで1兆円を投じるとしています。今後、DX(トランスインフォーメーション)などをテーマにしたリスキリングのためのオンライン学習がどんどん提供され、政府や自治体による補助制度も増えてくると思いますが、自分のリスキリングの目的をしっかりと意識して、一刻も早く取りかかることをおすすめします。


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